5大仏教行事
マーカブーチャー(陰暦3月満月祭=万仏節)
①満月の日に釈迦が王舎城(マガタ国の首都ラージャグリハ)の竹林精舎で説教をしていました。②事前の約束もなく、③1250名の僧侶が集まりました。④全員釈迦が直接出家させた僧侶で、③全員が阿羅漢果でした。4つの偶然が重なった日です(四部集合)。人々は朝からお寺に参ります。夜はロウソクと線香を手に、念仏を唱えながら本堂の周りを3周します。
ウィサーカブーチャー(陰暦6月満月祭=仏誕節)
上座部仏教では、この日に釈迦が生まれ(誕生)、悟りを開き(大悟)、亡くなりました(入滅)。日本では降誕会、成道会、涅槃会は別々です。
アーサーラハブチャー(陰暦8月満月祭=三宝節)
悟りを開き仏陀となった釈迦が7週間後にサルナート(鹿野苑)で5人の弟子に初めて説教した日です。三宝(仏・法・僧)が揃った日です。
カオ・パンサー(陰暦8月十六夜=入安居)
アーサーラハブーチャー(三宝節)の翌日です。僧が雨季に外出して百姓が植えた稲を踏んでしまわないよう、お寺にこもったのが起源です。この日から約3月を雨安居といい、修行に専念します。人々はロウソクの山車やパレードでにぎわいます。ろうそく祭は各地で行われます(写真左)。
オーク・パンサー(陰暦11月満月祭=出安居)
雨安居が明けて、僧の外出が許される日です。翌朝、人々は僧に食べ物を寄進します。トート・カティンはオーク・パンサー明けの僧にカティン(特別の黄色い僧衣)を寄進する行事です。カティンの着用が許されるのはカティーンカーン(陰暦の11月16日から1か月)だけです。最大のトート・カティンは50艘以上の手漕ぎ大型船を従えた国王がチャオプラヤー川を下り、ワット・アルンに入って行うものです。バンファイ・パヤーナーク(龍神の火の玉)はオーク・パンサーの夜、メコン川から光の玉が上がる自然現象です(写真右)。科学的調査を行っていますが、なぜこの日にここで起こるのか、まだ解明されていません。ロングボート・レガッタは雨安居最終日前に3日間かけて行われます。

